■ワークショップ 森のSolo(ソロ)コース
●『森のSolo』は私にとってとても思い入れがあるプログラムです。少し長い前置きになりますが『森のSolo』が生まれた背景を最初にご紹介させていただきます。時間がある時にでもゆっくりお読みいただけば幸いです。
私は26才の時仕事のストレスをから心が不安定になる神経症を発症しました。その後症状がおさまることはなく、通勤さえも出来なくなり27才で退職しました。何も出来なくなった私は時間を持て余していたので、家から自転車で行ける大きな公園に出かけて一日を過ごしていました。ベンチに座って木漏れ日のなか風に吹かれていると、何だか少し元気が充電されたような気がしました。(今になって考えてみるとそれが心身にとって良かったようです)そんな体験から「自然の力」に興味を持ち「環境教育」という分野で自然や人間の関係性について学び始めました。それから2年後、様々なご縁もあり自然と共に生きてきたアメリカ先住民(インディアン・ラコタ族)の方々と出会う機会に恵まれました。彼らと交流を深める間に「自らの生きる道を見つけるための儀式」である「ハンブレチア」に参加することが許されました。その儀式は真夏に飲まず食わずで彼らの聖地である岩山に二晩こもるというとても過酷なものでした。日中は40℃を超える暑さで、直射日光は肌を焼き体から水分を奪います。夜は気温がぐんと下がりガタガタ震えながら朝日が出るのを待ちました。白昼夢を見るようになり何が現実で何が幻覚なのかわからなくなる非常に厳しい状態で、何度も逃げ出したい気持ちになりましたが、セレモニーリーダーから「やるなら4回やりなさい。4回やればわかるから」と言われた言葉を信じて毎夏アメリカに通いました。そして何とか4度のセレモニーを終えることが出来た私は、セレモニーリーダーが言った通り「わかったこと」がありました。
私はこの儀式を終えて2つ「わかったこと」がありました。1つめは「自分の中に全てのチカラは備わっている」ということです。その頃の私は「何かが出来るようにならなければ認めてもられない」や「自分の心をもっと強くする方法を知らなければならない」と思って、外の世界に答えを求めてもがいていました。しかし儀式の中で命の危機を感じ、自分の命と向き合うことで「自分の命はここにある!」という実感を得ました。そしてその経験のおかげで「人は生きていることに価値がある!」「生きて『存在』していることで全て備わっているんだ!」という考え方にたどり着くことができたのです。 そうなのです。人は何かが「出来る・出来ない」や能力が「高い・低い」などではなく、命がそこに「存在」することに価値があるのです。だから私たちはそこに「存在」することで、もうすでに「全てが備わっている」のです。そして私たちはそこをスタートラインとして生き方を考えればいいのです。そんな当たり前だけど、とても大切なことに気づけました。
そして2つめは「人はひとりきりになって自然の中に居ると元気になる」ということです。私は儀式が始まり山の中で最初に感じたことは不安や恐怖ではなく「自由」でした。様々な悩みがある日本の日常から遠く離れ、人の目が気になり、気を使い過ぎることで神経症になった私にとって、大自然の中でひとりきりになれる経験は底知れぬ「自由」を感じさせました。満天の星空や甘い風の香り、猛烈なスコールと雷、そして湖面がキラキラと輝く新しい朝。五感の全てで自然を受け入れた時、大地からコードが伸びて心に充電されているように感じました。それは「自然」という大仕掛けと「ひとりきり」というとても小さな仕掛けが掛け合わさって生まれた神秘的な出来事でした。そして私はその「自然」×「ひとりきり」の仕掛けで心が元気になり、次へのステップへと進むことが出来たのです。
この儀式を通して「わかった」2つのことは私の人生を変えてくれました。自然の中で「ココロを充電する方法」を知った私は、日本に帰ってからも大きな公園や郊外の自然に出向き「ひとりきり」になるSolo(ソロ)の時間を持つようになりました。それは日常の複雑な人間関係や悩みから自分自身を一度解放させ、アタマとココロをスッキリと整理させてくれる貴重な時間です。そして何よりその時間は心身を元気にし、生きて行くためのエネルギーを補給してくれるのです。私は今でも人に気を使います。周りの目や評価も気になります。神経症も時々顔を出します。でも、人に気を使えることも、周りの状況を察知できることも、神経症という体験も自分に備わっている「チカラ」です。この「チカラ」は今の私の仕事や生活に大いに役立っています。ただこの「チカラ」には「エネルギー」が必要です。(私の「チカラ」はとても燃費が悪いので)だから私は適度に「チカラ」を使いながら、適度に「チカラ」を補給する生活を続けています。
森には人を元気にする力があります。現在では研究も進み森の様々な効能もエビデンスを得ることが出来ています。森に出かけて自分だけの時間を作る。自分に元気を充電する。自分だけに注意を向けてみる。そんな自分を大切にするプログラムが『森のSolo』です。このプログラムは前に述べた私の体験をベースにして作りました。誰もが『森』と『一人きり』を楽しみながら、その効能を受け取ることが出来るように。是非一度森に遊びに来てください。そこには素敵な空間と体験が待っています。
Pulsate 代表 澤田智茂
※ここまでの写真は全てアメリカで撮影したものです。山の写真は儀式が行われる「ベアビュート」
『森のSolo』とは日常を離れて森の中で自分だけの時間と空間を担保するおとまりワークショップです。日常はたくさんの出来事と人間関係に溢れています。それはとても充実した日々を生み出す要素ですが、自分のことだけを考えるには少し騒がし過ぎるのかも知れません。森には人をリラックスさせる効能があります。そんな場所で自分だけに矢印を向ければ『本当の自分の声』が聴こえてくるのではないでしょうか。
●『森のSolo』にご参加いただいた皆さまのお声
★(帰った翌日)今朝は元気よく起きることが出来ました!ここ数年の中でこんなに気持ちの良い朝を迎えた日はないんじゃないかと思うくらい*30代・IT企業勤務 K.Kさん
★今回のキャンプ(森のSolo)はモヤモヤを真剣に考えて考えて考えた時間でホントに貴重でした!*40代・OL S.Hさん
★森の感覚が2日遅れで効いてきて、今も心が落ち着いてる状態が続いています。午前中の会議で「なにかありました?」と感づかれるレベル(笑)*40代・会社役員 H.Sさん
★私は自分の中に少し「すき間」のある人でありたいなあと思いました。自然も周りの人もそして自分も感じれる「すき間」を持っていたいなあ~と気づきました。*60代・主婦 Y.Uさん
★自分が感じたのは「相手が大切にするものを知り、それを尊重することができたら、例え価値観が異なったとしても共感することできる」今、自分に必要な時間だったように思う。*60代・公務員 T.Uさん
●「よる森のSolo」の主なプログラム内容
■「人と出会う」人と人のチューニング(調和)するワーク
*まずは同じ目的で集まったお互いを少しづつ知り合い、人間同士の緊張を和らげることからスタートします。『緊張』を持ったままでは人のことばかり気になってなかなかリラックスできません。これは『一人きり』を楽しむための大切な活動です。
■「森と出会う」森と人のチューニング(調和)するワーク
*私たちは日頃「人間リズム」で生きています。これは「森のリズム」と比べると画一的でセカセカとしたリズムです。そのまま森に入っても気持ちが落ち着かず、自分自身と語り合う雰囲気にはならないため、まずは「リズム」を合わせるためのワークを行います。
■自分が夜を越える「スポット」と出合うワーク
*森とリズムが合い始めると今まで気づかなかった森の変化や動きに気づきはじめます。この状態になって森を移動し始めるとあなただけの「パワースポット」のような場所に巡り合うことがあります。もしその場所が見つかれば、そこはあなたが一晩を過ごす「マイスポット」です。「マイスッポト」と出合うために森の歩き方などのトレーニングを行います。
■1/fゆらぎ効果を楽しむ「焚火タイム」
*スポットと出会い、森から帰るとファイヤーベースに焚火の火が見えるでしょう。焚火の炎の揺れや音からは『1/fゆらぎ』というとても心を落ちつかせるリズムが発信されています。また森の中はこのゆらぎが溢れています。焚火のそばでお茶を飲みながらボーっとする時間をお楽しみください。
■「よるの森」の過ごし方
*「よるの森」を一晩越えるためにはいろいろなコツがあります。安全に安心して夜を過ごすために、そして何より自分自身の声に耳を傾けるために、そのコツをお伝えします。
■森からの帰還
*朝になって合図が出たらそれぞれが各自でベースキャンプに「帰還」します。「帰還」にも手順があるのでそれをお伝えします。
■無事森から帰ったことを祝う「ブランチ・パーティー」
*森から無事に帰還したことを名物料理でお祝いします。炭火ローストビーフとダッチオーブン料理には胃袋つかまれます。
■体験シェアタイム
*自分が一晩の間に体験したこと、気持ちの変化や気づきなどを全員で分かち合う時間です。
■『森のSolo』詳細
●開催日時
2023年5月13日(土)~14日(日)
13日 11:00受付開始・12:30プログラム開始 ~ 14日 16:00解散予定
●開催場所
大阪・豊能郡能勢町「わっぱる」
(豊中市青少年自然の家)
能勢のキャンプ場 豊中市立青少年自然の家 わっぱる – 豊中市立青少年自然の家 わっぱる (toyonaka-camp.com)
●よる森のSoloプログラム内容
1日目(土曜日)
12:30 オープニング
(プログラムの目的・生活オリエンテーション)
13:30 参加者同士が知り合う時間
(緊張をほぐすゲーム・人と人が知り合うタイムなど)
14:30 参加者と森が知り合う時間
(五感ワーク・フォレストウォーク・マイスポット探し)
17:00 スポットチェック(各スポットの確認)&焚火タイム
18:00 夕食タイム
19:00 Soloタイムのレクチャー
(夜の森の約束・Soloの時間の過ごし方)
21:00 Soloタイムスタート
2日目(日曜日)
午前中 合図(ハウリング)で帰還
Soloタイムの各自振り返り(シールド作り)
お昼ごろ ブランチパーティータイム
13:30 シェアリング・タイム
15:30 クロージング
16:00 プログラム終了
撤収
※時間やプログラムの内容は参加者の状態、天候の状態により変更する可能性がありますので予めご了承ください。
※1日目の夕食、2日目のブランチ(朝昼食)はこちらで用意致します。
●主 催
Pulsate(パルセイト)
●講 師
Pulsate代表 澤田智茂
●募集人数
10名(定員になり次第締め切りとさせていただきます)
※アウトドア初心者でも大丈夫です。
●受講料
¥39.500円(宿泊費・施設利用料・食事代含む)*受講料は事前振込となります。
早割!2023年4月22日までにお申し込みの方は!39500円 ▶▶▶ 30.000円!
※リピーター枠(過去に森のSoloに参加された経験のある方)おひとり20.000円でご参加いただけます。
●申込方法
メニューの「お問い合わせ・ワークお申込み」を開き、本文に郵便番号と住所「5月森のSolo 参加希望」と入力し送信してください。こちらより改めてメールにてご連絡と郵送にて資料をお送りさせていただきます。
●問い合わせ
プログラムについてご質問などございましたらホームページメニューの「お問い合わせ・ワークお申込み」からご連絡ください。
*会場の詳細や持ち物などについてはお申込みいただいた方に後日郵送でご連絡致します。